現在イラストを販売している方やこれから販売する方、または購入を考えている方にイラストを販売/購入するにあたり気を付けるポイントをまとめました!

今回お話する「イラスト販売」とは「イラストを描いてお金をもらう」としてします。
私(無名イラストレーター)が実際にイラストを販売して注意した方がいいと思ったことや実際に起こったトラブルなども説明しております。販売者目線、購入者目線でセクションを分けてますが、是非どちらも目を通してみてください!相手の目線になると「販売の仕方」や「注文の仕方」が変わってくると思います☆

「実際にあったトラブル」セクションでは実際に起こったトラブルを元に注意する点をまとめてあります。イラストを制作する際の規約がまだお決まりではない方はトラブルが起こらないようにするためにもぜひ参考にして規約を決めてみてください!
目次
イラスト販売とは:使用するライセンスを販売している

イラストを販売するということは基本的にはイラスト自体を販売するのではなく「そのイラストを使用するライセンスを販売している」ということです。自分のイラストがどんな用途で使われるのか事前に確認をしておきましょう!また著作権の譲渡をしない場合はしっかりそのことをお伝えしましょう。

イラストを買ったからといって著作権が譲渡されるわけじゃいよ!
契約内容にもよるけど、この記事では「イラスト販売」=「依頼を受けてイラストを描く」として話をするね!

イラスト購入とは:利用範囲内で使用すること
購入者さんからすると決して安くないお金でイラストを買った(描いてもらった)のに自分の好きに使えないなんて!と思うかもしれませんが、イラストを買うということは初めに決めた利用範囲以内でイラストを使うことです。アイコン用にお願いしたイラストを勝手にお店の看板などにしたり、商用利用をすることはできません。事前に商用利用できるのか確認をして、使用用途についてもお伝えしましょう!

お願いして描いてもらったイラストでも自分のものにならなんだいね!
本屋で漫画を買ったからといってそのイラスト/絵そのものが自分のものになるわけじゃないよね?それと一緒だよ☆

イラストを販売する方法

もともと有名なイラストレーターさんじゃない限り、イラスト販売を開始してもダイレクトにご依頼いただくことはほとんどないと思います。
購入者側からすると無名でフォロワー数も少ないイラストレーターさんに直接お取引することは不安もあると思うのでまずはココナラなどサイトを通して販売してみましょう!販売/購入の手数料がかかりますが、その分メリットもあります!
サイトを通しているので基本的には先払いでお取引が開始します(販売者側にお金が入るのはお取引終了後)。お取引が始まった後にイラストレーターさんまたは購入者さんと連絡が取れなくなったりしても運営を挟んでいるので安心です。
やっぱり最初はサイトを通して販売して実績をつくるのがいいね!

注意点:販売者側
イラストを販売するときに気を付けておきたいこと、購入時に気を付けておきたいことそれぞれ「販売者側」と「購入者側」セクションをわけてご説明します!

イラストを販売するにあたり特に注意しておきたいこは「著作権」「二次利用」「商用利用」「編集/加工」「イラスト料金のお支払日」「イラスト内容(販売内容)」「価格変更」についてです。
私が「著作権」などどのようにルールを決めて販売しているか説明するね!

著作権の譲渡

一番は「著作権を譲渡するか」です。著作権を譲渡するとどうなるのか、詳しくは「知らないと怖いイラストの著作権」記事をご覧ください。自分の絵柄でイラストを販売している場合は著作権を譲渡しない方が無難です。企業ロゴなどは著作権を譲渡することが多いと思いますが、料金にプラス著作権を譲渡する料金も含めて請求しましょう。著作権譲渡の料金はお取引間で異なると思いますが制作費の3倍ほどいただけると思います。
二次利用
「二次利用」とは販売時に決めたイラストの利用範囲と異なる範囲で利用することです。購入者は利用規約範囲内でそのイラストを使用しなければなりません。

アイコンとして使用するために購入したイラストをポスターなどに使うと二次利用になるってことだね!
二次利用OKするということは当初とは違う用途でそのイラストを使うことを許可するということです。
私はOKにしてますが、二次利用料金をいただいている方も多くおります。私が二次利用OKにしている理由は例えばアイコン用でイラストを作成したけど動画内やウェブサイトや印刷物として使いたい!という方がいるとします。アイコン用で作っているのでイラストを動画やウェブサイトに使ってもサイズが合わなかったりします。印刷しても印刷用に作ってないのできれいに印刷できない可能性があります。なのでOKにしてますが使用用途が変わるということはそれをするのにベストなイラストではなくなります。

用途ごとにベストなイラストをお願いした方がいいのは分かったけど、例えばアイコン用にRGBの72dpiで作成したイラストを印刷したい!ってなった場合またお金を払って印刷物用に描きなおしてもらった方がいいの?同じイラストなのにまた同じ料金払うのか。。って思っちゃうな~
制作済のイラストで使用用途を変更してその用途にベストなイラストにしたい場合はファイル形式、カラープロファイル、サイズ、dpiの変更を追加料金1,000円~をもらって引き受けているよ!

商用利用
「商用利用」は制作者により範囲が異なりますが、一般的には営利目的でイラストを利用することです。例えばイラストをグッツにして販売したり、そのイラスト自体を販売したり、既存の商品を紹介するためにイラストを使用したり、直接的でも間接的でもお金が発生することです。
商用利用の範囲は法律上で決めらているわけではないから制作者や提供者によって異なるよ!商用利用する場合は確認を取るのがいいよ!

私はイラストそのものを販売しなければ(LINEスタンプなどなど)商用利用OKにしております。例えばイラストをグッツ化して販売するなどです。
商用利用OKにする場合は範囲をきんと決めておこう!

編集/加工

「編集/加工」をしたい!というご購入者もいると思います。私は加工の有無、加工の多少で著作権の譲渡はしないこと、イラストのイメージを損なうような攻撃的・差別的・性的・過激な利用、反社会的勢力や違法行為に関わる編集/加工は許可しておりませんが、テキストを加えたり背景色を変えたりといった編集はOKにしてます。
「編集/加工」は著作者人格権になるから著作権を譲渡してもらっていても原作者に確認する必要があるよ!基本的には編集や加工がしたい場合は作成したイラストレーターさんにお願いしよう!他のイラストレーターさんに編集/加工依頼をしてしまうとそのイラストレーターさんも著作権侵害になってしまうから気を付けよう!

「イラスト料金のお支払日」

ココナラなどサイトを通している場合はそのサイトのルールがあります。基本的にはお取引前に購入手続きが完了してからイラストの制作が開始しますが、納品が完了してから販売者にお金が入る仕組みです。しかし、直接お取引をするとどのタイミングでお振込いただくか迷いますよね。
直接お取引をする場合のお支払いは販売者側はラフを制作するにしても作業発生するし、納品後のお振込だとイラストを持ち逃げされてしまうこともあるので、事前にお支払いをしていただきたいですよね。
しかし購入者側からするとお支払い後に連絡がつかなくなったらどうしよう、ちゃんと納品してもらえるのかと不安ですよね。
そこで私は直接のお取引のお振込のタイミングはラフが決定してからにしました。清書、着色、納品はお振込いただいてから進めるので、もしラフの後キャンセルになっても本格的な作業の前なのでダメージは少なくて済みます。
自身の販売スタイルに合うお振込のタイミングを設定してご案内しよう!


ラフの持ち逃げもあったから、ご購入前のラフ提案は透かしを入れるといいよ!
販売イラスト内容

「イラスト描きます!5,000円~!」などとざっくり書いていると背景の描き込みや追加キャラクターなどたくさん注文されてしまいます。「イラスト1点につき1キャラクターまで」「キャラクター追加は別途料金が発生する」「背景描き込み無し/別途料金が発生する」などなど細かく説明するようにしましょう!私は初めて出品したときはざっくりと「ワンポイントイラスト描きます!」としていました。私の中ではワンポイントなので1キャラクター背景や追加物の描き込みは無しという意味でおりましたが、「2体のキャラクターを描いてほしい」「花や蝶など付け加えてほしい」「たくさんの小物でごちゃごちゃさせてほしい」と依頼がきて大変な目に合いました!
追加物1点につきいくら!と決めておくと良いでしょう!もちろん追加物何点までなら無料として初めからイラストの料金に含めてもいいと思います☆

細かく設定しすぎると購入者側からすると注文しづらくない?
一言「まずはご相談ください!」と書いておくといいよ!それに細かくしておかないと「背景の描き込みまであると思って購入したのに」「商品欄に追加で料金が発生するとは書いてないじゃないか」などトラブルの元になることもあるよ!

料金設定
初めてイラストを出品する場合の料金設定は高くしすぎず、安くしすぎずです。初めて出品する場合は相場を見て決めるのも良いですし、実績が付くまでは自分が負担になり過ぎない程度にお値打ちにして購入しやすくしたりするのも良いと思います。ただお値打ちすぎると購入者側は「雑なイラストなんだろうか」「後々追加でお金が発生する?」と反対に不安になることもあるのでお値打ちにしている理由(初出品のためetc)を書いておくと購入者側も安心すると思います!
お値打ち価格のデメリットは厄介なお客さんからも声がかかるよ!相場を確認してあまり安くしすぎないように!

よく初めに設定した価格が一生の価格になる!と言っている方もいますが、そんなことはありません。私は当初は納品できるファイル形式が「PNG」と「JPEG」のみだったのと実績がなかったのでかなりお値打ち価格で出品してました。徐々に対応できるファイル形式が増えたりご要望に沿ったご提案ができるようになり今は価格を変更しておりますが、ご依頼をいただいております。

でも突然価格変更して大丈夫?
価格は予告なく変更することがあります!と書いておくといいよ!

サイズ/カラーモード/dpi/レイヤー分け/ファイル形式

イラストを作成するにあたり購入者さんのご希望の「サイズ」「カラーモード」「dpi」「レイヤー分け」「ファイル形式」を確認しましょう!
私の経験上ご購入者様はサイズやカラーモードなどよくわからないからおまかせしたい、といわれることがよくありました。その場合は使用用途を確認して適切なサイズやカラーモードなどをご提案してあげましょう。私が納品に対応しているメインのファイル形式は下記のとおりです。
ファイル形式 | 背景透過 | RGB | CMYK | レイヤー分け |
PNG | 可 | 対応 | 不対応 | 不可 |
JPEG | 不可 | 対応 | 対応 | 不可 |
PSD※ | 可 | 対応 | 対応 | 可 |
AI※ | 可 | 対応 | 対応 | 可 |

CMYKで作成してPNG形式でほしい!と言われたことがあったね!
背景透過したいからPNGがよかったんだよね!そんなときはPhotoshopかIllustratorを持っているか確認してPSDかAIで納品するといいね!

【ファイル形式】についてはこちらの記事をご覧ください。
注意点:購入者側

イラストを購入する際は「商品内容」をしっかり確認しましょう!ココナラなどサイトを通して購入する場合は「商品内容」や「購入にあたってのお願い」があります。著作権の譲渡を希望している場合はお取引前に確認しましょう!著作権の譲渡がされてもそのイラストを自由にできる範囲があります!詳しくはこちらの記事をご覧ください。
またイラストは商用利用が不可であったり二次利用する場合は追加料金が必要であったりします。ファイル形式、カラーモード、サイズ、レイヤー分けについて事前に伝えるように注意事項に書いてあることもありますが、よくわかりませんよね。そんなときはイラストの使用用途をお伝えすることで用途に合ったカラーモード、サイズ、ファイル形式をご提案していただけると思います!また、グッツ制作をされたい場合は発注先の業者さんの推奨ファイル形式などがありますので一度確認してみましょう!
ココナラなどでは事前に注文テンプレートが用意されていていたり、細かくオプション分けがされていることもあるので注文がしやすいと思います。

カラーモードはざっくりと印刷するならCMYK、画面上のみの使用ならRGBって覚えておけばOKだよ!印刷する場合はdpiも聞かれると思うけど300~400dpiあればフルカラーならきれいに印刷できるよ☆ポスターなど大判な印刷物には150dpiあればきれいに印刷できるよ!印刷を依頼する業者さんに確認してね☆
サイズは印刷するなら「mm」や「cm」などで注文して画面上のみの使用なら「px」で注文するといいよ!

実際にあったこわ~いトラブル

ココナラと直接のお取引で実際にあったトラブルをご紹介します!トラブルを元に注意する点をまとめてあります。イラストを制作する際の規約がまだお決まりではない方はトラブルが起こらないようにするためにもぜひ参考にして規約を決めてみてください!
ココナラからのお取引:しつこい値切り行為
ココナラでイラストを制作するにあたり規約を改善するきっかけになった出来事をご紹介します。
でました!値切り行為です!私はメインのイラストとは別に、追加物1種類につき追加料金1,500円(ココナラ価格)をいただいております。「いちご3つ追加で!」とご依頼があった場合、追加料金は1種類分で1,500円です。しかし、「いちご1つ減らすから安くできますか?」と言われました。できない旨説明をすると「わかりました、じゃあまとめて注文するので安くできますか?」と値切ってきました。

こ、こわい
値切り行為に対応してしまうと、今後同じ方からご依頼があった場合、前回はこの金額だったじゃないか!と言われてしまう可能性があるので、自分で決めた価格以外、対応しない方がベターだよ!

ココナラからのお取引:納品後の変更依頼
ココナラでは「正式な納品」としてイラストを納品すると購入者側から「承諾」されるまでお取引が終了しません(期限有)。トラブル防止のため、事前に納品形式を確認していただき、OKをもらっていざ納品すると、「色を変えてほしい」「背景に〇〇を付け加えてほしい」と言われ差し戻されたことがあります。
ココナラには「差し戻し」機能があり、正式な納品後に購入者側が一度差し戻すことができます。

どんなときに差し戻されるの?
本来はイラストに不備があった場合だよ!

イラストに不備がある場合は当然ながら対応しなければいけませんが、そのようなことがないようにイラストを納品する前は最終確認をしてもらい、問題がなければ「正式な納品」としてお渡ししていますが、「やっぱり色を変えたい!」「背景に〇〇を付け加えてほしい」といった理由で差し戻されたことがあります。

ま、そんなん変更してあげたらいいんじゃないの?
そうなんだけど、これのどこが問題かというと正式な納品としてイラストをお渡してるから色を変更したものをまた納品するということは色違いのイラスト2点を納品したということになるよ!

最終確認までして問題がないと言われて納品したにも関わらず、色の変更を求められ差し戻しをされた場合は、結果色違いのイラスト2点納品したことになります。それ以来はご確認いただきOKが出た後の編集は「編集料」を別途いただくことにしました。
この件で色違いが欲しい方のために「色の変更は〇〇円~」とメニューを追加しました。色の変更くらいいいじゃん!と思うかもしれませんが何十色もの色違いのイラストをご希望される方もいるので色を変更して、確認してもらって、編集して、確定して、書き出して、納品して、のようにたった色を変えるだけでも作業が発生します。なのでしっかり料金を設定すると良いでしょう。
ココナラからのお取引:全ての業者に対して完璧な形式にしてほしい
おそろしいことです!業者さんごとに納品形式が異なるにも関わらず、今後ご利用になる全ての業者さんごとに適した形式に無償で変更して欲しいと言われました。
業者さんによって納品形式が異なるので、今回使用する最適な形式で納品になること、今後イラストをご使用ごとに最適な形式に変更したい場合は別途1,500円(ココナラ料金)がかかることをお伝えしたら「そんなの不備があるイラストだ!」と怒り心頭でした。
この方から値切り行為、納品後の形式変更、今後の永久無償対応3種盛りを要求され、お断りしたらココナラで星1(最低評価)と評価コメントで「ゴミ」とコメントされてしまいました(後日ご購入者様から評価コメントを削除したいとココナラに連絡があり、今は削除済みです)。

そんな悪い人なら初めから分かりそうじゃないの?
メッセージの内容から「ん?」と思うことはあったけどここまでになるとは思わなかったよ><

この方とはお取引が開始してから値切り行為(実際には料金を変更できないので何かサービスしてほしい)など、当初と違うご依頼内容にすり替わったり、業者さんとのやり取りの代行を依頼され、大変な思いをしました。
直接のお取引:途中で連絡が取れなくなった
ラフのお渡し後数日間連絡が取れなくなったことがありました。ご依頼内容も定まっていない方で内容も何度も変更になっていた上にお取引前(お振込前)だったので丁重にお断りしました。「体調が悪かった」「連絡くれればよかったじゃないか」「一方的すぎる」など散々言われました。

お取引前だし、ラフをお渡しした後なんだから一般的には返信に時間がかかる場合は一報いれるよね。
連絡がおろそかな人はお取引が開始した後もおそろかだよ。そのため納品まで時間がかかって他の方からのご依頼に影響がでるよ!あと経験上、時間がかかるほど先方のイメージや気持ちが変わって内容を変更してくるよ!

ココナラでは何日間かやり取りがないと運営からメールが届き連絡を取り合うように言われます。購入者側と連絡が取れなくなるということは作業が進まないのでお取引が完了しません。ココナラでは正式な納品としてお渡しした後にご承諾をいただかないとお金は入りません。

途中で連絡が途絶えたからといって、その段階で仕上がっているイラストを「正式な納品」にしてお取引を終わらせようとしてしまうとトラブルの原因になるからココナラのサポートに問い合わせた方がいいね!
直接のお取引:お支払い期限無視

お支払い期限が過ぎてもお支払していただけていないのに、イラスト制作の指示だけのご連絡がきたことがあります。催促のご連絡をしたら返信はありませんでしたが、翌日にATMで操作している写真だけ送られてきて再度イラスト制作について指示が届きました。

催促されて嫌だったかもしれないけど失礼だよね!
お支払いの催促はしづらいけど、はっきり言うことが大事だよ!特に直接お取引する場合は納品後に請求すると持ち逃げされることもあるから前払いにしてもらうといいよ!

また、直接お取引する場合はお振込みがメインになると思いますが、お振込み手数料を負担してもらう場合は事前にお伝えしておきましょう!
直接のお取引:イラスト規約違反

ココナラ/直接のお取引でも規約をお渡しして同意をいただいております。規約は細かくありますが、例えばラフなら「2案まで」などルールを決めております。編集についても「全てのラフの編集はしない」「ラフの内容の変更不可」としてますが、全てのラフ編集を要求されたり、私の絵柄ではないイラストで描くように言われたり、ラフの内容変更をされたことがあります。
言いなりになっていると、どんどん要求がエスカレートしていくからはっきり伝えることが大事だね!

直接のお取引:外注先として受けたイラスト依頼

このお取引は直接のご依頼ではなく、外注先としてご依頼をいただきました。A社からロゴを作る依頼をBさんが受けてBさんが私に外注したということです。

なんだか嫌な予感がするね!
BさんはA社と「ご納得いただけるまでロゴ制作します」と契約したそうです。当然ながら私は「納得がいくまで制作し続ける」という契約はしておりませんし、そのような内容で制作を承っておりませんが、BさんはA社と交わした契約は外注先であるイラストレーターも守る義務があると言うのです。
当初は企業理念からロゴを作成してほしいとのことで、いくつか案をお出ししましたがいつまでたっても決まらず、やがて「鳥が好きだから鳥のロゴ案も出して!」とまったく中身のない依頼をされました。期日がないということは先方にとっては重要ではなくどんどん後回しになります。時間が経つとイメージやご依頼内容も変わってきてしまう可能性があります。
編集作業が繰り返され月日が過ぎご依頼内容も変わってきていたのでそろそろ決めてほしいとお願いしたら「金は払った!」「先方には納得いくまでやると約束している!」と逆に文句を言われてしまいまた。
こんなことも実際あったから外注先として依頼を受ける場合は気を付けてね!

嫌な思いはしましたが、このような経験をしたので商品内容やイラスト制作規約について改善することができました!初めから細かい規約がなくても経験を重ねて規約の追加/変更をしていけば良いと思いますのであまり身構えずイラスト制作を引き受けてみてください!
今回は販売/購入で気を付けてほしいことをまとめた記事なのでトラブルのみお伝えしたけど実際にはトラブルは少なく、励みになるコメントやリピートしていただいたりとっても楽しくイラストを描いているよ☆

規約テンプレート
イラスト規約について私が実際にお渡ししているPDFになります!ダウンロードして参考にしてください!内容をコピペして変更が必要な部分のみ変更してご自身の販売規約として使ってみてください!
規約内容は変更することがございます。ご依頼いただく直前にダウンロードいただき、ご確認ください。
お取引をしたくない!厄介な購入者の特徴まとめ
ココナラ・直接のお取引で出会った厄介者の共通点まとめました。
下記に該当するからといって厄介者と決めつけていないけど、お取引を受けるかどうかを判断する材料にしているよ!

その1:値切り行為
厄介者判断ポイントその1は「値切り」です!イラストに限らず、出品している商品に対して設定された価格や、割引価格があるかと思います。それ以上に独自の割引を設定してくる購入者がいます。「3個で○○円なら、2個でいいので○○円になりませんか?」「3個買うので1個おまけしてくれませんか?」と言ってくる方は価格以外にも後々面倒なお願いことを連発しきます。
値切り行為に対応すると次のときも同じように値切られます。また「お願いするとおまけしてくれるよ!」なんて口コミが広がったら「あの人にはおまけして私にはないんですか?」なんてことになったら大変です。

お取引前なら丁重にお断りした方が無難だね!
その2:メッセージが雑
厄介者ポイントその2は「メッセージが雑」です!トラブルにならなかった方は全員丁寧なメッセージでした!例えばラフを提出した際には「どれも素敵ですが①番がいいです」「少し悩むのでお時間ください」「土日は返信が遅れてしまうかもしれません」といった丁寧なメッセージをいただきます。
厄介者は質問に対しての返信がないのに要望だけしてくる人や、例えば数字を割り当てたイラストをお見せして「イメージに近いものがあれば数字でお知らせください」といった質問に対して「さっきので」といった雑な返信をする人とは認識に相違が生じてトラブルが発生する可能性があります。

複数ある場合、さっきのって言われると困るよね
「ファイル名○○のイラスト○番でお間違いないですか?」なんてやり取りが増えて時間がかかってしまうんだよね。

その3:星4以下(ココナラ)
厄介者判断ポイントその3は「星4以下」です!ココナラでは購入者側の評価コメントは確認することができません。評価もメッセージをいただかないとプロフィールでは確認ができないので、購入者は低評価をもらっても出品者のようにダメージがありません。サブ垢を持つことは禁止されてますが、実際は持っている人もいます。なので無理難題をいったり、少しでも気に入らないことがあれば低評価をつけてくる人もいます。
それに対して出品者側は今後リピートされるかもしれないといったことから、よほどのことがあっても星5以外をつけないと思います。低評価にしてからリピートされて報復評価で低評価をもらう恐れがあるからです。
なので、購入者側の評価が星5以外の場合は、注意した方がいいかもしれません。よほどのことがあっても星5以外をつけにくい出品者から低評価をつけられたということは厄介者ということだと私は思っています(かなり偏見)。
わしがココナラでトラブルになった人の評価は⭐︎5だったから、⭐︎5だからといって安心できないので実際のメッセージのやり取り内容などから依頼を受けるか判断してもいいかも!

その4:依頼内容がコロコロ変わる
厄介者判断ポイントその4は「依頼内容がコロコロ変わる」です。イラストを依頼するということは、何かに使用したいから依頼をしていると思います。アイコン、Tシャツ、動画素材などなど。なので依頼内容はある程度固まっていると思いますが、厄介者にはそんなの関係ありません!「スキーをしている男性」というイラスト依頼でラフを用意しても「やっぱウサ耳をつけたガーリーな女の子」に編集してほしい!ということがあります。それは編集ではなく変更です。
その5:要望が通らないとキレる
厄介者判断ポイントその5は「要望が通らないとキレる」です。「安くできますか?」「あれこれしてもらえますか?」「複数色違いを無料でもらえますか?」「入稿先の業者とやりとりしてくれますか?」などなどたくさんのご要望を言ってくる方がいます。丁寧にお断りしても「ただイラスト描くだけで終わるつもりですか?」「なんで安くできないんですか?」とキレてきます。お取引前ならこのような方とはお取引をしない方が良いでしょう。

こんなこと言ってくる人いるの?
実際に言われたことなんだよ。うそみたいだろ?

その6:返信が遅い
厄介者判断ポイントその6は「返信が遅い」です。イラストを納品するまでにご購入者様に複数回ご確認いただくことがあります。「ラフの確認」「全体のバランスの確認」「ラフ編集後の確認」「着色後の確認」など段階ごとにご確認いただく事項がございます。返信速度が遅いと作業が滞ってしまいます。納品ができないと、他のご依頼の対応も乱れてきます。以前返信が遅い上に方向性の変更が続き、お取引をお受けできない旨お伝えしたら「確認メールしてくれたらよかったじゃないか」「そんなこと規約にない」と言われました。

お!「返信が遅い」と「要望が通らないとキレる」に該当するね!
せやねん!返信が遅いだけで断るなんてと思うかもしれないけど、返信が遅いということは納品もどんどん遅くなるよ!

以上が厄介者を回避するポイント6点です!私は上記1つでも当てはまる人からメッセージをいただき、購入したい旨伝えられたら事前に注意点や規約をしっかりお伝えしたり、相手の評価を確認して取引を開始するか検討しているよ!販売者側も購入者を慎重に選ぶべきだと思います!

ココナラなら断っても購入されたり、後日また連絡があった場合は?
わしは一度でもトラブルがあった人は即ブロックするよ!ラフの提出後連絡が途絶えた場合や、度が過ぎた値引き交渉をする人も丁重にお断りしてからブロックするよ!

実際にあったトラブルから厄介者ポイントをまとめましたが、厄介者の方がはるかに人数は少ないので、あまり気負いせず出品してイラストを販売してみてください⭐︎
トラブルが起こった時は「こんなこともあるんだ」ということで、商品内容を見直すきっかけになったり、規約をしっかりもうけることができたり、どんどん改善していくことができるので、良しとしましょう!
最後にご購入者様におねがい♡
うーたみイラストではすでに出来上がっているイラストを販売しているわけではございません。イメージをお聞きしていくつかラフを出して、さらにイメージ通りになるよう編集してお客様と一緒にイラストを作り上げております。
メッセージのやり取り、ラフを考える時間、描いている時間、たくさん時間がかかっております!イラスト販売とは「イラストを販売しているだけ」ではないことをご理解いただけますと幸いです。
一緒に作り上げていく!という意味を込めて、うーたみの「たみ」は「人々、みんな」という意味を込めてつけたよ!「うー」はわしの名前の一部を使用して「うー(私と)たみ(みんなの)イラスト」が「うーたみイラスト(屋号)」の由来だよ⭐︎

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